仙人掌

音楽成分多めですが徒然なるままに。

チャイコフスキーの(交響曲の)打楽器 その3.5

今回はチャイコフスキーの第3番なのですが、過去記事のとおり打楽器がティンパニしか使われていないため、番外編的な感じです。

 

niente36.hatenablog.com

 

 

タイトルを3.5にしたのは打楽器単体で見てしまうとあまりに書くことがないからです(笑)

ということで今回はさらっと流します。というか、いろいろ調べてみたら、本交響曲全体の特殊性がなんとなく見えてきたので、だったら打楽器じゃなくて全体でまとめたほうが良いんじゃないか、と思ったからなのです。

細かいことは別でいろいろ書いてみようと思います。

 

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フランスっぽさとベルリオーズ

忙しいのとゲームがやりたいのと考えがあっちゃこっちゃに飛んでいて、文章がうまくまとまりません。

特に幻想交響曲について書こう、と思ったものの、まだまだ文献と楽譜を行ったり来たりでいろいろ考えていて、どうにもこうにも形にならない。こういうの、内容の如何を問わず、さっと書いちゃった方が良いんですかね?

私の特性として完璧主義と異常なこだわりがあるので、どうにも不完全な状態で出すのが苦手でして…。精進精進。

誤りがあったら追記で直すのは当然として、そういう間違いをプライドが許さないの、ちょっと自分でも厄介ですね。

 

今回は大枠のお話。

クラシック音楽が好きな人、もしかしたら割と専門的なことをやっている人でもこういう思考ってあるんじゃないかと思います。

「フランスっぽい音楽」とか「ドイツっぽい音楽」とか。

正直、自分も都合の良いときにはパッと口についてしまいます。

 

ただ、この認識ってちょっと考えてみれば偏見甚だしいんですよね。

それを分かった上で話している、とは思うのですが、あくまで大雑把なイメージでしかありません。

ことにフランス音楽に対してはほとんど「=印象主義音楽」と結びついているように思います。その認識は、音楽史から見るとある種、当然の帰結なのですが、それはまた今度。

 

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交響曲の終わり方のお話~チャイコフスキー編

交響曲の終わり方のお話の続きでございます。

なんかシリーズが乱立してしまっていますが、続けていけるだろうかとちょっと心配。

 

niente36.hatenablog.com

 

統計のおさらい。

  1. みんなでその曲の主音を伸ばして終わり
  2. みんなでその曲の主和音を伸ばして終わり
  3. みんなでその曲の主音を短く鳴らして終わり
  4. みんなでその曲の主和音を短く鳴らして終わり

 悲愴のこともあるので、ここから例外(ex.)の項目もつけます。

 

今回はチャイコフスキーをやります。

本当は時代を順々に、って感じでシューマンとかメンデルスゾーン辺りを取り上げようと思ったのですが、ちょうど今別の観点からチャイコフスキー交響曲を見ていますので、こちらを先にやろうかと。

他にもいろいろやっていくと思いますので、さらっと流しましょう。

 

番号付きとしては6曲ありまして、最後の悲愴については前回も挙げたように例外的な終わり方です。ベートーヴェンとはかなり時代も違ってきていますので、相違点は多くみられるでしょう。

 

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チャイコフスキーの(交響曲の)打楽器 その3

はてさてチャイコフスキー交響曲第2番です。

「小ロシア」だったり「ウクライナ」だったりと呼ばれていますが、これはウクライナ民謡を用いていることに由来します。

チャイコフスキーの中でも特に民族的要素が強い作品の一つですね。

 

第1番に比べると短いですが、その分、リズムや旋律の扱い方にはかなり進歩が見られます。

 

niente36.hatenablog.com

 

 こちらでもまた第4楽章を採り上げていきましょう。

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幻想交響曲の新奇性とは

仕事が忙しくて滞っておりました。

新しい元号も発表されてしまって、どんどんと時代に置いてけぼりされそうな感じがありますが、慎ましく生きていきたいものです。

 

仕事でも触れる可能性がありそうなのと、秋にも演奏することになったっていうのと、何かと今年は縁が深くなりそうなのが、ベルリオーズ作曲の「幻想交響曲」です。

つい先日見かけたら、なにかとアニバーサリーなようで、特集が組まれていました。

 

音楽の友 2019年1月号

音楽の友 2019年1月号

 

 ベルリオーズ没後150周年……へえ………

幻想交響曲日本初演90周年……へ、へえ………

どちらも全然知らなかったです…

調べてみると、命日は3月8日だそうで、もう過ぎてしまっていました。残念。

 

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