仙人掌

音楽成分多めですが徒然なるままに。

クラシック音楽

チャイコフスキーの(交響曲の)打楽器 その3.5

今回はチャイコフスキーの第3番なのですが、過去記事のとおり打楽器がティンパニしか使われていないため、番外編的な感じです。 niente36.hatenablog.com タイトルを3.5にしたのは打楽器単体で見てしまうとあまりに書くことがないからです(笑) というこ…

フランスっぽさとベルリオーズ

忙しいのとゲームがやりたいのと考えがあっちゃこっちゃに飛んでいて、文章がうまくまとまりません。 特に幻想交響曲について書こう、と思ったものの、まだまだ文献と楽譜を行ったり来たりでいろいろ考えていて、どうにもこうにも形にならない。こういうの、…

交響曲の終わり方のお話~チャイコフスキー編

交響曲の終わり方のお話の続きでございます。 なんかシリーズが乱立してしまっていますが、続けていけるだろうかとちょっと心配。 niente36.hatenablog.com 統計のおさらい。 みんなでその曲の主音を伸ばして終わり みんなでその曲の主和音を伸ばして終わり …

チャイコフスキーの(交響曲の)打楽器 その3

はてさてチャイコフスキーの交響曲第2番です。 「小ロシア」だったり「ウクライナ」だったりと呼ばれていますが、これはウクライナ民謡を用いていることに由来します。 チャイコフスキーの中でも特に民族的要素が強い作品の一つですね。 第1番に比べると短…

幻想交響曲の新奇性とは

仕事が忙しくて滞っておりました。 新しい元号も発表されてしまって、どんどんと時代に置いてけぼりされそうな感じがありますが、慎ましく生きていきたいものです。 仕事でも触れる可能性がありそうなのと、秋にも演奏することになったっていうのと、何かと…

チャイコフスキーの(交響曲の)打楽器 その2

ちょっと間が空いてしまいましたね。 チャイコフスキーの交響曲の打楽器のを考えてみよう、の続きです。 niente36.hatenablog.com 今回は第1番です。「冬の日の幻想」という副題は第1楽章につけられたものですね。 ティンパニ以外の楽器を採り上げるのが主…

Google Doodle~AIバッハにマジレスしよう回

去る3月21日、音楽史上で最も重要な作曲家の一人と言っても過言ではない人、ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685~1750)のユリウス暦での誕生日です。現在用いられているグレゴリオ暦では3月31日となるので、実際の時間としてはもう少し先ですが、…

交響曲の終わり方のお話~ベートーヴェン編

交響曲の終わり方、って結構大事ですよね。内容如何にももちろん関わってくるのですが、演奏会での効果、この点を無視するわけにはいきません。 交響曲は平均しても40~50分程度の曲が多いです。 CDとかで好きな作曲家の好きな交響曲の好きな部分を聴く、と…

こうもりワルツのオーケストレーション

「なんでワルツの表拍にわざわざトロンボーンを3本も重ねるのか?」 まあ普通のオーケストラ曲であればまずあり得ない楽器の使い方なんです、これ。特に演奏する側からしても音程もタイミングも合わせるのが難しいわ、頭打ちは低音域が常なので特に上吹きの…

こうもりが示すお国柄

他愛もないことですが、オペラ、引いてはクラシック音楽というのはヨーロッパが中心の文化です。 どうしてもあの地続きになってる空間でそれぞれが示す暗黙の了解、というものが出てきます。 日本でそれをやる以上、どうしても「?」を抱かざる得ないところ…

チャイコフスキーの(交響曲の)打楽器 その1

別にチャイコフスキーの専門家ってわけではないのですが、単純に現在のMyトレンドがチャイコフスキーっていうだけです。 ほとんど交響詩であるマンフレッドを除いた6曲の彼の交響曲を打楽器の面から比較してみようと思います。

チャイ5のシンバル続報とトランペットのお話

さて、ものすごくタイムリーなことに、音楽之友社から巨匠たちに関する本が出ていたので読んでみた。 最新版 クラシック不滅の巨匠たち (ONTOMO MOOK) 作者: レコード芸術 出版社/メーカー: 音楽之友社 発売日: 2019/03/09 メディア: ムック この商品を含む…

チャイコフスキーの打楽器

まあ分かっていたけれどこういうのってどうにも続けれないもので…。 そういえばこんなものあったな、と。 今年の秋にチャイコフスキーの交響曲第5番というド定番曲をやることになりまして。 どうにもブライトコプフの新版と聞いたけれど、シンバルが入ってい…