仙人掌

音楽成分多めですが徒然なるままに。

肌で音楽を聴くということ

こんにちは。

 

このブログを書くことに思い至ったのは、まあそんな大層なことでは無いのですが、演奏会に1人で行ってその想いがどこにも発散できなかったことです()

 

もう昨日になってしまいましたが、サントリーホールティーレマン/ドレスデン・シュターツカペレによる演奏会に行って参りました。

イェフィム・ブロンフマンは健康上の理由で来日中止。協奏曲は代わりにキット・アームストロングの演奏。

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調

R.シュトラウス/アルプス交響曲

 

ピアノ協奏曲に関しては、正直勉強不足なのもあってきれいな曲だなぁ、くらいにしか笑

突出して美しいメロディがあるわけでもなく、折り重なるような主題労作もしていないので、解説にもあった通り習作なのだろう、と。もちろん、だからと言ってつまらない訳では決して無く、代役アームストロングの好演もあってスッキリと聴けました。

一つ気になったところと言えば、第三楽章でアーティキュレーションソリストとオケで微妙に違ったところ。意図があったのか、どうにも出来ない人種の問題かは分かりませんが。アームストロングって何人だ...?

 

アルプス交響曲に関しては、とにかく凄い、の一言。あれだけでも2万円を払った甲斐があった笑

ティーレマンの指揮はかなりロマン的表現寄りでした。この曲は下手したらアースのようなネイチャードキュメンタリーになるところを、かなり主観的な表現を取り入れていたように思います。ホルンの歌い込み、動きが物凄くエロい笑

直管コントラファゴットとかヘッケルフォーンとかハンドル式ティンパニとかいやー勉強になった!サンダーマシーンってあんなにデカい音が鳴るのね.....

あの曲はトロンボーンの編成はテナーバス2+バス1+コントラバス1でやってました。あんなにデカいのよく操れるな...?

 

 

久々にプロの、しかも来日オケの演奏を聴いて、ああ、これだな、って笑

不覚にも頂上で泣きそうになりましたわ。やっぱりヘッドフォンとかの耳だけで録音を聴くんじゃなくて、ホールに行って全身で聴いた方がいいですね。壮大な響きを聴いていて楽しいし、奏者の動きを見ていても楽しいし、肌で音楽を聴く、というのはとても大事なことだと再確認。

もう少し安ければもっと行くんだけどなぁ.....笑