ゼロの響き
迷子の足音消えた 代わりに祈りの唄を
そこで炎になるのだろう 続く者の灯火に
絶望的なまでに正しい世界の中で、傷つきながらも名前を呼び合うことしかできない二人。
そのある種の退廃的で異国情緒なサウンドと、戦争や災害、その他の人間にはどうしようもできないような悲劇を重ねたラヴソング*1。
名前とは一種の記号なわけですが、その人の象徴であり、存在の証です。
退廃的とは言いましたが、厭世的ではありません。諦めの感情があったとしても、泥濘の上でもがいていても、それでも、死ぬまで一緒に歩いていこう、という祈りの唄です。
死ぬまでなんて嘘みたいな事を 本気で思うのは
生きている君に 僕はこうして出会えたんだから
人によっては前向きとは言えないかもしれないですね。
BUMPはいつでも*2こういう姿勢なのでしょうがないです。
そして自分はBUMPのそういうところが大好きです。
そんな「ゼロ」の最初のコード進行、実は面白いものが隠れています。
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感情を言語化するということ
たまにはクラシック音楽以外の話題でも、って思ったけど結局音楽であることには変わらずですね。
敬愛(というか崇拝レベル)しているバンド、BUMP OF CHICKENのニューアルバムが告知され、ツアーも発表され、狂喜乱舞の中、早速埼玉と名古屋に行けることになりとりあえず秋までは死ねない、という心持ちです。
ずっと興味はあったのですが、友達と話しているときに「やってないとかBUMPファンとして失格だからな」と釘を刺された『ファイナルファンタジー 零式』を今更ながらプレイしております。
まだクリアしてないので、エンディングを見た後、またこの曲への感じ方も変わるのかな、と思っている次第。
元々、『RAY』というアルバムはおろか、それ以外の曲と比べても重さと密度が桁違いな曲だと感じていましたが、ゲームをやってなんとなくその意味も分かってきた気がします。
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光をもたらす和音と三全音~オペラ座の怪人
ここ最近、仕事で関わっているミュージカルの金字塔、「オペラ座の怪人」について。
劇団四季のあの残念な訳詞でいろいろ落ち込んでいますが、気を持って取り組んでおります。いや日本語に直すって本当に大変なのでしょうがないんですけどね。
なんといっても大好きなミュージカルなので、ただ聴くだけでは分からなかったところまで見えてきて、とても楽しいですね。
- アーティスト: オリジナル・ロンドン・キャスト,マイケル・クロフォード,サラ・ブライトマン,スティーヴ・バートン,ジョン・サヴィデント,デヴィッド・ファース,ローズマリー・アシェ,メアリー・ミラー,チャールズ・ハート,リチャード・スティルゴー,マイク・バット
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オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン [DVD]
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